小さい頃から英語に触れさせたいと小学校入学前後にスクールにおいでになる生徒さんは多いです。英会話、と言っても、今は小学校3年生から学校で英語がスタートし5年生から成績がついてしまいます。成績で一喜一憂する前に、英語を学ぶ意味や自分にとってどんなプラスになるのか、どんな世界が広がるのか、ご家庭でぜひ話してほしいなと思います。本当に話せるようになるのはずっと後です。自分の意見を発信するための英語を身に着けて欲しいと思います。

小さい頃から英語を学ぶ子供たちがアウトプットするまでに必要とされるインプット時間は、約2000～3000時間と言われます。週に一度一時間だと2000週間、1年を50週と考えると40年です。もう3年通っているけどまだ話せない、と思われるのでしたらとにかくインプット量をふやすしかありません。3000時間を3年で終わらせるには一日20時間インプットになります。そもそも言語の定着には時間がかかるので、私たちは文法の理論をもって学ぶことで10年ほどの時間で使える英語を学ぼうとしているのです。インプット、毎日していますか？

財産、を英語で言うと、propertyと答える人が多いと思います。大学入試のために覚えた単語の中にあったはずです。ところが、財産、と言ってもすべてこの単語を使っていいわけではありません。Propertyは財産でも、不動産や車などの所有物を表す単語なので、例えば「社員はわが社の財産です」と言いたい時には使えません。この場合asset を使います。同じ日本語でも使い方によっては失礼な意味になったりします。

英語を学んでいる人が必ず苦しむ英単語の暗記。覚えたいのに覚えられない、ほとんどの人がそうだと思います。どうしたら覚えられますか？と尋ねる生徒さんも多いですが、こればかりはそれぞれ個人差があるので、色々試して自分に合う方法を探してください。聞いて覚える、書いて覚える。単語のみで覚える、文にして覚える。その単語を使った英文を作って絵を描いてイメージと共に音読して覚える。毎日幾つずつ？何分ずつ？それは自分で決めて継続するのみです。

小学生クラスのホームワークは毎日CDを聞いて音読する、です。一回やったらチェックシートの番号を一つ塗ります。100回到達でおもしろ消しゴムが一つもらえます。ご褒美のため、というよりも、英語を毎日聞いて言うことが習慣になって欲しいと思っています。

当スクールではレッスンで使用するテキストは、生徒さんがご家庭でも音を聞いて練習することができるよう、CDが付属しているものを選ぶようにしています。ホームワーク用の問題集もCD付きをお渡しします。必ずCDで音を聞いて発音して欲しいのです。最初に覚えた音はもし間違っていると修正するのが難しいのです。 最近は音声もダウンロード、MP3やCD-ROMなど複数の場合があります。とくにお子さんの場合、スマートフォンやタブレット、パソコンは基本保護者の方の管理元に使うことになります。どうぞご協力お願いします。

東海地方も梅雨入りしました。梅雨はRainy season と呼ばれます。スクールの部屋に貼ってあるポスターにはApril 4月に傘を差したカエルの絵が描いてあります。これはApril shower 春の雨　についてのイギリスのことわざから来たもののようです。国が違えば雨の多い時期も違う。ウーシャのふるさとバングラディシュでは6月から10月が雨季だそうですよ。

言語を学んでいて思うのは、覚えた文を使ってみたときに、自分以外の人の「反応」があるのは大事なことだということです。子どもたちは覚えた言葉をふとした時に使います。それに対して大人がどう反応するかでその言葉の使い方を深く身につけるのです。相手が笑ってくれた、自分の言ったことを褒めてくれた。言いたいことが伝わった。その反応によってより学びたいと感じ、もっとコミュニケーションを取りたい、というモチベーションを持つのだと思います。

高校1年生のクラスで、男女に分かれて、自分たちで旅行に行くならどこに行って何をしたいかを決めて発表してもらいました。女性チームはハワイ。アサイー飲んでパンケーキ食べて写真を撮りたいのだそう。男性チームはUSA。（ハワイもアメリカですけどね。）ジャンクフードを食べた後Black Lives Matterの活動に参加したいのだそうです。コロナ禍ですが空想の中で旅行してやりたいこと、夢見て話せるのは楽しい時間です。

最近、市内のモールに話題のレモネード屋さんができました。レモネードは欧米でもよく飲まれる飲み物で、英会話の教科書にもよく登場します。小学生用のテキストなどには写真も載っていたりしますが、子どもたちは見たことも聞いたこともないと「何それ？」となります。流行りに飛びつくわけではありませんが、どんなものが一度試してみるのも異文化を知る一手段となると思います。国によって炭酸が入っていたりなかったり。日本語のラムネ、の由来もこのレモネードと言う言葉です。